【歯科衛生士転職事情】求人票の試用期間について

【歯科衛生士転職事情】求人票の試用期間について

転職する時に求人票を見ていると「試用期間」の文字を目にすることがありますよね。歯科衛生士に限らず、一般の会社でも「試用期間」が記載されています。


とはいえ、試用期間について理解で来ていない方も多いのはないでしょうか。今回は歯科衛生士の試用期間について詳しくお話していきます。

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  1. 試用期間とは
    1. 試用期間中の転職と退職について
      1. 試用期間を前向きにとらえよう
        1. まとめ

          試用期間とは

          試用期間とは

          試用期間は正式な採用をする前に試しに雇用する期間のことです。つまり、試用期間は医院が歯科衛生士を試しに雇用する期間なので歯科衛生士が試しに医院で働く期間ではありません。


          医院が試用期間を設ける理由

          医院が試用期間を設ける理由は大きく分けて3つです。


          • 人間性の確認
          • スキルの確認
          • 医院とのマッチング

          歯科衛生士はコミュニケーションが必須です。挨拶や自ら率先して動けるかといった人間性も試用期間の中で確認できます。また、実務ではスキルがどれくらいあるかの確認も可能です。実務レベルを近くで確認できるのも医院が試用期間を設ける理由の1つです。


          特に大切なことが医院とのマッチングになります。医院の雰囲気と合っているかという部分は試用期間を通してみないと分かりません。これまで挙げた3つの理由が試用期間を設ける理由です。

          試用期間ってどれくらいの長いの?

          試用期間の長さは医院によってまちまちです。試用期間の長さは法律で定められていないので医院側で自由に決めることができます。


          一般的には1か月~6か月の試用期間を設ける医院がほとんどです。長すぎても短すぎてもといった理由で3か月を基準としている医院も多いです。これは一般企業の会社員でも同じなので歯科衛生士だから特別に長いといったことでありません。

          試用期間の延長

          試用期間延長ってあるの?と思う方もいるのではないでしょうか。あまり多くありませんが試用期間の延長はあります。


          試用期間の延長は法的には問題ないです。ただし、期間を延長する場合は「合理的な理由」と本人の承諾が必要になります。


          例えば試用期間中に病気になってしまい、出勤日数が少ないことなどが「合理的な理由」にあたります。しっかりとした理由があれば期間の延長は問題ないのです。


          試用期間中の給料は低い?

          試用期間中の給与は試用期間終了後と比較して安く設定している医院が多いです。もちろん試用期間であっても期間終了後と同じ給与の医院もあるので医院によって異なります。試用期間前後の給与は事前に医院へ確認しておくことをおすすめします。


          試用期間中の社会保険について

          試用期間中でも長期雇用を前提として採用する場合には原則、社会保険の加入が義務付けられています。社会保険についても事前にしっかりと確認しておきましょう。


          雇用保険、健康保険、厚生年金等の労災保険以外の社会保険は適用除外となります。除外の条件についても事前に調べておくと良いでしょう。

          試用期間中の転職と退職について

          試用期間中の転職と退職について
          変わらないので次に転職する際も理由を聞かれることになります。

          試用期間中に退職した後に転職活動をする際は試用期間中に辞めた理由をほぼ確実に理由を聞かれるので「やむを得ない理由で退職しました」等の伝え方をすると良いでしょう。


          また、試用期間で辞めたので履歴書や職務経歴書には書かなくて良いだろうと思う方もいますよね。試用期間中に辞めたとしても社会保険の加入歴で分かることもあります。


          職務経歴書等には正直に書くことをおすすめします。入職してから試用期間中に辞めたことが分かると後々大変なことになるので注意してくださいね。

          試用期間を前向きにとらえよう

          試用期間を前向きにとらえよう

          試用期間を設けている医院はとても多いです。試用期間をしっかりとこなすことができれば医院からも評価されます。


          試用期間は一生続く訳ではありません。長くても6か月なので前向きにとらえてクリアしていきましょう!試用期間の評価は正社員に転換した後にも響きます。


          中には試用期間後の賞与に影響が出ることも。ほかにも実務も勤務態度も問題無いので試用期間を短縮する医院もあるんです。一生懸命試用期間を乗り越えていくことで確実に今後のあなたのキャリアに繋がります!

          まとめ

          まとめ

          今回は歯科衛生士の試用期間についてお話しました。大多数の医院で試用期間はあります。むしろ試用期間が無い医院の方が少ないです。


          試用期間中でも給与が減免されない医院も多いので、転職する際には事前に試用期間の長さや給与体系、条件をしっかり確認しておきましょう!


          試用期間中はしっかりとした勤務態度で臨み、医院からの評価を取れるよう心がけてみてはどうでしょうか。賞与や給料にも繋がるのでまずは全力で試用期間をクリアしましょう!